タグ

少しずつ方々でサイトが作られ始めた頃、HTMLの仕様も大した表現力は無く、だらだらとテキストとイメージが並んでいるだけというところも少なくなかった。それでも、従来のgopher等のテキストベースの情報群からしてみれば、恐ろしく表現力はあった訳だが。
それから段々とwebが注目されて、新しいメディアの登場とも言われたこともあった様な気がする。HTMLの仕様も表現力を増し、webデザインをしただけでも儲かった時期もあった。仕様が新しくなっていく中で、サイトデザインを大きく変えたものの1つに<FRAME>タグがあった。今でもこれを利用したサイトはまだかなりの量があると思う。2つのページを読み込むことで一方をメニューリストに使うなど、確かに便利なものであった。
しかし現在では、ブラウザ自体は旧仕様との互換性を保つためにサポートはしているものの、どうもXHTMLの仕様としてはサポートしないようだ。この理由に付いては言うまでも無くW3Cが詳しいが、多様なブラウザに柔軟に対応する為*1とでも言えようか。
<FRAME>タグはwww.totalnews.comが著作権絡みで訴えられたりもしたが、未だごく稀に自サイトのフレーム内に別サイトを表示させるようにしているページがある。法律云々ではなく、これがサイト利用者にとって非常に使い辛いと言うことは、当該ページのデザイナは気が付いていないのだろうか。更にはリンク先のサイトが思わぬ表示幅の変更を余儀なくされ、見栄えが悪くなるケースも少なくない。
HTML4以前であれば、<A>タグのTARGET属性を指定してやればよかったのだが、XHTMLでは実はこれもサポートせず、スクリプトでの指定を推奨している。サイトデザイナにとっては面倒だろうが、<FRAME>タグを用いて構成しているサイトでは、やはり別サイトへのリンクは新しいウィンドウへ表示するようなスタイルへ変更するような形がベストだと思う。

*1:例えば携帯端末でHTML4を完全に表現するというのはかなり厳しいだろう